- 工事の前に -

ご近所の方へのご挨拶

工事着工前には近隣の方とトラブルにならないように、しっかりと挨拶廻りを行います。

 

1.足場仮設

事前に現場を確認後、事故がないよう適切な場所に足場を組み立てます。

塗料が飛散しないよう養生ネットを張ります。敷地が狭い場合は、道路占用許可や隣人の方の許可が必要となります。

 

2.高圧洗浄(水洗い)・ケレン作業

外壁・屋根を塗装する前に表面に付いている汚れ、コケ・カビ類を洗い流します。

水洗いを行わないと塗料が密着せずに剥がれたり、2~3年でチョーキングが始まったりしますので、必ず行う工程のひとつです。

チョーキングとは?
塗装表面がチョークのような粉状になっている現象。
ケレンとは?
下地処理のひとつで、鉄部のサビや剥がれた塗膜をしっかりと除去する作業です。これを省くと塗料がうまく密着できず、後々塗膜が剥がれる原因となります。

 

3.コーキング

水洗い・ケレン後は、窓枠・ボード目地等にコーキングの打ち増しあるいは打ち替えをします。

作業方法は既存のコーキング箇所にマスキングテープを貼ります。

コーキング除去後、テープを貼った箇所にコーキング用のプライマーを塗布します。プライマー塗布後にコーキングの打ち込みを行います。

 

4.養生

塗装を行う前に、汚れては困る場所をビニールやテープで覆います。

窓などは当然養生しますが、外壁取り付けの換気口や電気カバーなどは素材によって塗ったり塗らなかったり様々です。

 

5.軒天塗装

下地処理が終わり、塗装に入ります。

塗装は基本的に上から下に仕上げていきます。屋根は天候などで変わりますが軒天はほぼ確実にはじめに塗装します。

 

6.外壁塗装

外壁塗装は下塗り、上塗り1回目、上塗り2回目の計3回塗装を行います。

 

(1)下塗り

建物の状態・外壁の材質を確認後、適切な下塗り材を塗装します。

下塗り材には、シーラー、フィラー、サーフェーサー、プライマー等があります。

 

(2)上塗り1回目

基本的には上塗り2回目と同じ色・同じ塗料を塗装しますが、塗料の種類によっては上塗り1回目専用と上塗り2回目専用など分かれている場合もあります。

 

(3)上塗り2回目

塗装の仕上げになります。メーカーの規定量㎏/㎡をしっかりと守って塗装することが大事です。

 

7.養生剥ぎ

外壁塗装が終わると1日も経たない内に養生を剥いでしまいます。

優先的に樋・庇といった塗りモノの養生から剥ぎ取り、土間・ベランダ内部の養生は残しておきます。

 

 

8.付帯物塗装

外壁塗装が終わると、次に、破風・鼻隠し・堅樋・軒樋・庇・鉄部・木部等の塗装を行います。

木部には木部用下塗り材、鉄部にはさび止め塗料を塗装して上塗りを行います。

 

9.屋根塗装

(1)下塗り

外壁と同じで屋根の状態・種類等で適切な下塗り材を塗装していきます。シーラー・プライマーなどがあります。

※粘土系の瓦は基本的には塗装できないので注意が必要です。メーカーによっては塗装できる塗料もあります。

 

(2)上塗り1回目

基本的には上塗り2回目と同じ色、同じ塗料を塗装します。

 

(3)上塗り2回目

塗装の仕上げになります。メーカーの規定量㎏/㎡をしっかり守って塗装することが大事です。

 

10.手直し・掃除

塗り作業がすべて終わり養生も剥がした後の最終仕上げを行います。

塗装した壁や塗りモノ等に他塗料の付着が無いかや、塗り残しが無いかを徹底的に探します。

それと同時にサッシに付着した塗料の汚れ、他塗装しない部分の汚れ等をシンナー類で拭き取ります。

 

11.完了検査

1~10までの作業が終わると完了検査です。

悪い所、塗り残し等を第3者が確認をして施工完了となります。

不具合がある場合は再度手直し掃除を行います。

 

12.足場解体

完了検査が終わり、いよいよ足場解体です。足場作業主任者の指示に従い安全に作業します。途中壁つなぎや控えによるねじ穴を埋めて上塗りをする作業もあります。

解体及び積み込みが終わると、最後の土間養生を取り除き、掃除をして施工完了です。